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柴田 恵一
Journal of Nuclear Science and Technology, 52(4), p.490 - 502, 2015/04
被引用回数:7 パーセンタイル:51.25(Nuclear Science & Technology)次期汎用評価済み核データライブラリのためにTeの中性子核データをeVから20MeVのエネルギー範囲で評価した。分離共鳴パラメータが存在しない核種の熱中性子捕獲断面積は実験値あるいは簡易式より決定した。自己遮蔽計算のために、全標的核に対して非分離共鳴パラメータを求めた。一方、分離共鳴領域以上のエネルギーでは、統計模型コードCCONEにより断面積を計算した。中性子と原子核間の相互作用はチャネル結合光学模型ポテンシャルを用いた。CCONEの計算では、複合核過程に加えて、前平衡及び直接過程を考慮した。評価結果は既存の実験値とよく一致しており、JENDL-4.0を上回る再現性であった。今回得られた結果から、ENDF型式でデータファイルを作成した。
片山 芳則; 下村 理; 辻 和彦*
Journal of Non-Crystalline Solids, 250-252(Part2), p.537 - 541, 1999/08
これまでの高圧X線回折実験によって液体セレンの構造が加圧により大きく変わることが知られている。われわれは高圧EXAFS実験を行い、常圧では強いセレン原子間の共有結合が高圧では弱くなることを明らかにした。また、液体セレンは高温高圧下のある境界で電気抵抗が大きく減少することが報告されている。われわれはこの抵抗変化と構造変化の関係を調べるためにEXAFS測定を2.5GPaで室温から950Cまで行った。得られたEXAFS振動は融点前後ではほとんど変化せず、共有結合が融点直上で保たれていることがわかったが、抵抗が減少すると報告されている800C付近から振動が急に減少した。これは金属化と共有結合の変化が同時に起こっていることを示している。さらに、同族のテルルについても高圧下でEXAFS実験を行ったので、その結果について報告する。
辻 和彦*; 片山 芳則
Physics of Complex Liquids, p.83 - 97, 1998/00
液体セレンと液体テルルの圧力に伴う構造変化が調べられた。キュービック型プレスと放射光を用いて、X線回折と広域X線吸収微細構造(EXAFS)が圧力8GPaまで測定された。液体セレンでは、圧力の上昇とともに、鎖間の原子間距離が縮まり、鎖内の原子間距離に近づく。金属液体セレンでは、短い結合と長い結合という、二つの種類の結合が共存する。短い結合の割合は圧力の増加と伴に少なくなる。これは、共有結合が弱まることや切れることを示す。液体セレンの高圧下での構造は液体テルルの常圧での構造と似ている。これらの結果を、液体セレン,液体テルル,液体セレンテルル合金の圧力,温度と濃度による半導体-金属転移と関連づけて議論する。
片山 芳則; 服部 修平*; 森本 吉紀*; 戸田 直博*; 森 博子*; 小林 智樹*; 辻 和彦*
Review of High Pressure Science and Technology, 7, p.251 - 253, 1998/00
結晶テルルはらせん鎖が基本単位である。鎖内で各原子は2配位共有結合でつながり、その結合長は2.835Aである。第2近接原子は隣接鎖上にあり、その距離は3.495Aである。この値はファンデアワールス半径の2倍、4.4Aよりもずっと小さく、鎖間に比較的強い結合があることを示唆している。鎖内及び鎖間の結合の圧力変化を調べるために、高温高圧でのテルルK吸収端のEXAFS測定を行った。実験は高エネルギー物理学研究所、放射光実験施設、BL14Aステーションで、パリ-エディンバラ型プレスを用いて行い、2.4GPa、550Cまでの測定に成功した。解析の結果から求められた第1及び第2近接原子間距離の圧力変化は過去のX線回折実験の結果とよく一致した。平均二乗変化は第1、第2近接原子とも圧力とともに同様に減少した。これは同じ構造を持つセレンとは異なるのでこの理由について議論する。
森田 泰治; 山口 五十夫; 藤原 武; 溝口 研一*; 久保田 益充
JAERI-Research 97-046, 35 Pages, 1997/07
模擬高レベル廃液を用いた実験により、群分離プロセスの脱硝操作を主体とする前処理工程においてコロイドが生成することを見出し、その生成防止及び生成した際の除去法について検討した。コロイドはZrを主体とするものであり、前処理工程において生成を防止する或いは前処理後液中より除去するいずれの場合にあっても、Zrと沈殿物を作る試薬の添加が有効であることがわかった。硝酸濃度が0.5Mとなった前処理後液からのコロイド除去では、パラモリブデン酸アンモニウムを添加後加熱するという方法が最も優れていると結論した。
日夏 幸雄; 辻 俊秀*; 石田 一成*
Journal of Solid State Chemistry, 120, p.49 - 53, 1995/00
被引用回数:8 パーセンタイル:36.76(Chemistry, Inorganic & Nuclear)擬NiAs型構造を持つ(CrFe)Teの磁気的性質を調べた。強磁性転移温度はFe置換するにつれ、減少した。強磁性転移温度の変化から、Feの固溶量x=0.18を決定した。単斜晶(CrFe)Te (x=0~0.04)では弱い反強磁性転移を見出した。x=0~0.02の範囲では、(CrFe)Teの飽和磁化はxとともに増加し、これはFeがCrより大きな磁気モーメントを持つことによる。x≧0.04では、飽和磁化はxが増加するにつれ、減少するが、これはFe置換するにつれ、Cr間の磁気的相互作用が弱くなるためである。
中田 正美; 正木 信行; 佐伯 正克; 佐川 千明; 荒殿 保幸; 遠藤 和豊*
Hyperfine Interactions, 92, p.1183 - 1188, 1994/00
被引用回数:1 パーセンタイル:11.32(Physics, Atomic, Molecular & Chemical)事象のもつ特性、すなわち発生からの時間、発生する線のエネルギー、線源との相対速度、等、ごとに事象の数を分類記録するシステムを開発した。今回は2つのアナログ・ディジタル・コンバータを用い、発生からの時間と相対速度及び事象の数の三次元マップ系により、Coでラベルしたテルル酸コバルト結晶中で生成する、鉄のII価とIII価の時間変化の測定に応用した。システムの時間分解能は3.9nsと良い値を得た。用いたテルル酸コバルトについてはFeのメスバウア準位の寿命(約100ns)内では、Fe(II)とFe(III)の相対比に変化は認められなかった。これはテルル酸コバルトの結晶形によるものと結論した。しかし、開発したシステムはデータ処理を柔軟に行うことが出来、今後の研究に大いに役立つであろうことが実証された。
間柄 正明; 辻 利秀*; 内藤 奎爾*
Defect Diffus. Forum, 95-98, p.887 - 892, 1993/00
テルル化鉄(,,,各相)中の鉄の拡散を、メスバウアー分光法を用いて573kから1000kまで測定した。-テルル化鉄中の拡散係数は小さすぎて観測できなかった。拡散の活性化エネルギーは、テルル濃度の増加とともに高くなり、拡散係数は小さくなった。このことは、テルル化鉄中の近接原子間距離と、鉄の拡散路の広さで説明できることがわかった。鉄-クロム合金とテルルとの反応速度を、テルル分圧350Paで873k~1023kおよび923kでテルル分圧66.7~1000Paで測定した。テルル化反応は放物線則に従い、拡散律速であることがわかった。活性化エネルギーの測定から、テルル化反応は3つに分類することができ、おのおのの活性化エネルギーと、上に述べた拡散のそれを比較することにより、テルル化反応の律速段階を議論した。
間柄 正明; 辻 利秀*; 内藤 奎爾*
Journal of Nuclear Materials, 203, p.172 - 178, 1993/00
被引用回数:3 パーセンタイル:38.1(Materials Science, Multidisciplinary)テルルは、高温で腐食性の強い元素であり、高速炉中では、核分裂収率約1%で生成する。本研究では、テルルによるステンレス製燃料被覆管の腐食に関する基礎データを得る目的で、腐食速度に関係するテルル化鉄中の鉄の拡散係数を、メスバウア-分光法およびトレーサー法を用いて測定した。トレーサー法では、巨視的な拡散係数が求められるのに対して、メスバウアー法では、原子の格子間ジャンプ頻度が求まり、これを用いて拡散係数を計算する。この合異なる方法で、-テルル化鉄中の鉄の拡散係数および拡散の活性化エネルギーが求まった。又、これらのデータを使い、鉄の拡散過程について議論した。
間柄 正明; 辻 利秀*; 内藤 奎爾*
Journal of Nuclear Materials, 203, p.179 - 185, 1993/00
被引用回数:3 パーセンタイル:38.1(Materials Science, Multidisciplinary)テルルは、高速炉内で核分裂収率約1%で生成し、燃料の温度勾配によって、その表面に運ばれ、被覆管内面と反応するといわれている。又、高温での腐食反応は、拡散によって律速されていると考えられる。本研究では、腐食生成物の一つである-テルル化鉄中の鉄の拡散を、メスバウアー分光法を用いて測定し、拡散係数、拡散の活性化エネルギーを求めた。又、この結果を、FBR被覆管内面温度付近で安定な、鉄-テルル化合物である-、-、-テルル化鉄中の鉄の拡散と比較すると、活性化エネルギーは、テルル濃度とともに高くなり、拡散係数は小さくなった。これらの結果について、テルル化鉄の結晶学的見地から考察した。
間柄 正明; 辻 利秀*; 内藤 奎爾*
Journal of Nuclear Science and Technology, 28(8), p.721 - 731, 1991/08
鉄クロム合金(1.17~11.96at.%Cr)とテルルの反応速度定数を、テルル分圧350Pa反応温度873~1023Kおよび反応温度923Kテルル分圧66.7~600Paで測定した。また、テルル化合物の生成機構を明らかにするために、マーカー実験を行い、生成したテルル化合物層を、EPMA、X線回折法を用いて調べた。その結果、反応速度は放物線則に従い、テルル化合物層は、内層、中間層、外層からなり、内層はテルル化クロム層、中間層は-テルル化鉄層、外層は、-及び-テルル化鉄からできていた。クロムによる合金の保護効果は、テルル化クロムが、合金表面を緻密に覆うことにより、鉄の外方拡散を妨げているためと考えると、説明できる。反応の活性化エネルギーを、-、-、-テルル化鉄中の鉄の拡散のそれと比較することにより、テルル化反応の律速段階を、議論した。
羽賀 一男; 西沢 千父; 渡辺 智夫; 宮原 信哉; 姫野 嘉昭
PNC TN9410 91-091, 13 Pages, 1991/01
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可児 吉男*; 中井 良大*; 姫野 嘉昭; 羽賀 一男*; 三宅 収; 近藤 悟*; 丹羽 元*
PNC TN9410 90-119, 58 Pages, 1990/03
高速増殖大型炉を念頭に,格納施設やルーフスラブの設計に当たっての条件設定の適切化を図るために,考慮すべき代表事象の選定方法,仮想事故の想定におけるナトリウムのFP保持効果の取扱い, 及び設計基準外事象に対する安全裕度の評価等手法について検討を行った。本報告書は, これらの検討に際して, 容易された資料をまとめたものである。
久保田 益充; 深瀬 徳之助*
Journal of Nuclear Science and Technology, 17(10), p.783 - 790, 1980/00
被引用回数:51 パーセンタイル:96.4(Nuclear Science & Technology)高レベル再処理廃液の安定性について模擬再処理廃液を用いて研究した。2mol/l硝酸溶液を室温で放置した時および沸騰状態にした時に生成する沈殿物中にはおもにMo,Zr,Teが含まれていた。この際Teの存在は沈殿物の生成に大きな影響を与えることがわかった。模擬再処理廃液中の硝酸濃度をギ酸で脱硝する、あるいは水酸化ナトリウムを加えて低下することによって、Mo,ZrおよびTeの沈殿率は増加し、pH0.5で85%以上となった。この際のLaの沈殿率は0.1%以下であることから、溶液のpHを0.5にすることは再処理廃液を群分離するような場合に、希土類元素やAm,Cmの沈殿を抑えてMo,ZrおよびTeを除去する方法として有効であろう。
天野 恕; 四方 英治; 井口 明; 出雲 三四六; 鈴木 恭平
JAERI 1232, 62 Pages, 1973/12
大量のI製造技術の開発は、最初照射した金属テルルの溶液からの抽出法および蒸留法に始まり、その後大量の照射したテルル酸、ポリメタテルルからIを蒸留回収する技術を確立した。この技術をもとにしてラジオアイソトソープ棟にI製造施設を建設し、1967年より1971年にかけて照射したポリメタテルル酸から60回の製造を行なった。この期間に大量のIを取扱う施設の運転、保守に貴重な経験が得られた。1970年なはJMTRで照射した二酸化テルルからIを製造する技術の開発が始めら、ここに確立した技術による従来のポリメタテルル酸法が置き換えられた。湿式法と平行して乾溜法によるIの製造法も研究され、照射した二酸化テルルからのI乾溜の機構の研究その他の化合物からの乾溜の可能性の研究等を行ない最後にTeOの組成を持つ化合物がIを迅速且つ定量的に放出する点で乾溜法用のターゲット物質として有用であることが確認された。
小沢 国夫; 安西 修一郎*
圧力技術, 11(5), p.256 - 274, 1973/05
「超高圧力における金属の構造と金属-非金属転移」のシンポジウムの内、遷移金属カルコゲン化物の部を分担執筆する。物質群中、化学組成の内的条件の変化で電子相転移に当るMNM(Metal-to-Nonmetal)転移を行う物質が知られ、Mott転移として論じられて来たが、近年更に磁場又は圧力等の外的条件の変化でも容易に転移が生ずる事が明らかになって来た。内容は?MNM転移に対する圧力効果とHubbardポテンシャル、?3d遷移金属カルコゲナイドとしてNiS及びNi(S,Se)の圧力効果、?4f内殻遷移金属アルマゲナイドとしてSmTe、SmSe、SmS、TmTe、YbS、YbSe、YbTe、EuOの圧力効果に分けて論じMNM転移の実験結果と理論的背景の描像を示す。
小沢 国夫; 吉見 武夫*; 安西 修一郎*; 柳沢 三郎*
Phys.Status Solidi A, 19(1), p.39 - 41, 1973/01
Fe TeはTc=332°Kに2次の相転移点を持つ、フェリ磁性体である。此のキュリー点の圧力効果が磁気誘導法の手法で静水圧力6kbarまで測定された。キュリー点は圧力増加に伴い直線的に減少し、dTc/dP=-(2.90.1)deg/kbarの値を得た。種々の熱力学的データが求められているFe TeのTcに対する圧効果がEhrenfestの関係から求められ、dTc/dP=-0.4deg/kbarを得た。Fe TeとFe TeのFe原子vacancyのstoichiometory効果がもたらすExchange interactionが論んじられている。
国富 信彦; 濱口 由和; 安西 修一郎*
J.Phys., 25(5), p.568 - 574, 1964/00
抄録なし
矢島 聖使; 亀本 雄一郎; 柴 是行; 小野田 儀弘*
日本化學雜誌, 82(3), p.343 - 347, 1961/00
被引用回数:4テルル中のセレン、銅、ヒ素、アンチモン、およびセレン中のテルル、銅、ヒ素、アンチモンを中性子放射化分析により定量する方法を検討、ほぼ満足のいく方法を得た。まず中性子シャヘイの影響をしらべ、テルル、セレンともに約2gまでは認められなかった。テルル、セレン約1gを標準試料とともにJRR-1中で2時間または3日間中性子照射をおこなった。照射したのち、放射化学的に純な形でセレン、テルル、銅、ヒ素、アンチモンをとり出し、線スペクトロメトリーにより定量した。テルル、セレンの試料として帯域精製法により精製したものを用い不純物の挙動を調べた。
粟飯原 はるか; 北脇 慎一; 竹内 正行; Syed Masud, R.*; 三村 均*
no journal, ,
再処理工程内で発生する不溶解性残渣(以下、スラッジ)は、工程の安定運転のためにその性状を把握する必要がある。また高レベル廃液系の沈殿生成メカニズムは処理処分等を検討する上で重要である。本研究では、スラッジ生成におけるテルルの挙動に着目し、加熱条件下での沈殿挙動を調べた。高Te濃度条件ではMoとの反応による沈殿物は確認できなかったが、Zrと化合物を形成して沈殿した。燃料溶解液相当濃度の低いTe濃度の3元素系においては、Mo:Zr:Te=2:1:0.2でTeと相関して沈殿していることや、XRD分析結果から3元素系の沈殿物にZr-Te沈殿物のピークが見られないことから、溶解液相当濃度で沈殿するTeは高Te濃度条件のZr-Te化合物とは異なり、溶液中のTe濃度により沈殿析出メカニズムが異なる可能性がある。